星海瑠衣子の部活日誌(仮)

Vtuber的な、バーチャルゆるふわ青春ガール星海瑠衣子の活動日誌。

部室に隠されていた古びた紙片。

「あの娘はようやく動き出したのか」

私は彼女へ問うた。

「そうね、遅かったとはいえ良かったんじゃないかしら?」

ともう一人。


 午後の日差しの差し込む庭園で、二人。
「とはいえ、私達がまだ出る幕ではないさ」

 見ているだけでいい、今の所。そう、今は我らの存在をあの娘に感知させなくてもよい。私達は観ている、あの娘を。ここまで登ってきてもらおう、彼女に。

 

 いつかは刃を交える事となろう。いや、ペンは剣より強しという。我らのセカイと彼女のセカイ。交わる日はいつか。この様子だとしばらくはかかりそうだ。せめて制服のサイズが変わらないうちに動けたらいいが。“キャスト”は動くこととなるのやら。

 

 午後の時間は過ぎていく。紅茶と本と星々の輝きとともに。